鎌倉の安養院では美しい書体の御朱印を頂くことができます。北条政子が夫の頼朝の菩提を弔うために建てたという歴史のある寺で、縁結びのご利益があると言われる境内では門前のオバケツツジが有名です。
安養院の御朱印
御朱印所
御朱印は山門右手の社務所でいただけます。
受付時間 8:00~16:30
志納金300円
御朱印
大変に美しい書体の御朱印を頂きました。
お寺と神社で御朱印帳を分けなくても「失礼」ではない
御朱印所に興味深い書面が置かれていました。「神社とお寺の御朱印は分けておいた方がいいのですか」という問い合わせに「特にきまりはありませんが、分けると整理に便利です。」と回答しています。歴史上「神仏習合」で仏教と神道は融合していた時代が長く、同一の御朱印帳でも「失礼」にはあたらないという内容です。
安養院の歴史
安養院の前身である長安寺は1225年に北条政子が源頼朝の菩提を弔うために長谷の現在鎌倉文学館がある場所に建てた寺院です。七堂伽藍が建つような大寺院でしたが1333年の新田義貞による鎌倉攻めにより焼失します。そのため同じく焼失した善道寺の跡地である現在の地に移され、政子の法名から安養院という名前となりました。大町・材木座エリアは日蓮宗の寺院が多いのですが、こちらは浄土宗の寺院です。
1680年に安養院は再び焼失しますが、頼朝の家臣であった田代信綱が建立していた田代寺の観音堂を移築し再建されました。
アクセス
交通
横須賀線鎌倉駅徒歩約12分
地図
周辺の寺社
縁結びのご利益で知られる安養院の境内
門前のオバケツツジ
門前のオオムラサキツツジはオバケツツジと呼ばれるほどの大きさがあります。特に拝観券のようなものはありませんが、入り口には「入場 志納 お一人様100円ご喜捨下さい」と書かれた賽銭箱が置かれています。
日限地蔵尊
鎌倉二十四地蔵の一つです。願を書けると決まった日数の内に叶えてくれるといわれ、北条政子と源頼朝が恋愛結婚であったことから縁結びにご利益があるといわれています。
槇の木
鎌倉市の天然記念物で樹齢約700年といわれています。善道寺の開山である尊観上人が手ずから植えたという伝説が残るご神木です。
本堂
田代寺の観音堂を移築したものです。中には、本尊の阿弥陀如来坐像や千手観音像・北条政子像などが祀られています。千手観音は源頼朝と北条政子の縁を結んだとされていることから良縁観音と呼ばれ、縁結びのごりやくがあると言われています。
境内のツツジ
ツツジは門前と境内に合わせて200株ほど植えられています。ゴールデンウィーク時が見頃だったようで少し盛りを過ぎていましたが、人の背丈以上に高く成長したツツジが咲き誇っている様子は圧巻の美しさです。
宝篋印塔
善道寺の時代に建てられた開山である尊観上人の墓とされる宝篋印塔で、鎌倉に現存する最古のものとされています。
北条政子の墓
北条政子の墓といえば寿福寺が有名ですが、安養院にも政子の墓とされる宝篋印塔が残っています。
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