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酒と車と御朱印と

「毎日更新」心願成就へ向け飲んで走ってひたすら祈る!果たして奇跡は起きるか!

評価試験機UP-3Cの頭の上の小さいコブには弾道ミサイルを探知するセンサーが入っている

厚木基地に所属する海上自衛隊の航空隊にはP-1やP-3Cにより日本近海の海上防衛にあたる第3航空隊と航空輸送部隊である第61航空隊の他に航空部隊の能力を向上させることを任務とした実験開発部隊である第51航空隊というものがあります。


能力向上のための実際の役割として海上自衛隊に配備されている航空機やその装備品、電子機器等の性能に関する調査研究や、テストパイロットの養成といったものがあります。そのため第51航空隊は飛行機とヘリコプターのいずれの機種も保有する海上自衛隊で唯一の部隊となっています。


今回は第51航空隊に所属する評価試験機UP-3Cをご紹介します。

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UP-3CはP-3Cをベースに改修された各種装備の評価・試験を行うための飛行機で、P-3Cから対潜装備を撤去して試験評価用の装備を搭載しています。
対潜作戦機器や電子戦装備は、相手側の進歩や変化に対応し、常に新しい機能とより高い能力が求められます。UP-3Cはそのような機器や装備を実際にテストするためにこの1機だけ制作されたのです。

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写真を撮影した日は3回ほど目の前で旋回するのを見ました。今日はやけにこのタイプが離陸するなと思っていたのですが、1機しかないということですと事情は異なります。着陸をやり直して上昇するゴーアラウンドの訓練をしていたのかもしれません。

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試験する機器や装備の内容はその時々の情勢によって変化するため時代によって形状も変化するという特徴があり、現在は頭の上のドーム部分に大小二つのコブが出来たようになっています。

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実は現在のUP-3CにはAIRBOSSと呼ばれる空中赤外線弾道ミサイル観測センサーシステムが搭載されていて、頭の上の小さいコブの中にはセンサー装置が、機体の下のボックス内にはレーダー装置が搭載されています。

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巡航ミサイル、弾道ミサイル、ステルス戦闘機といったものをレーダーと赤外線センサーを組み合わせて探知して追尾するのです。衛星から追尾する場合ミサイルやステルス戦闘機の背景は地表になります。これが飛行機の場合は背景が空になるため、こちらの方が優れている仕組みなのだそうです。実際に一昨年にハワイで実施された実験でUP-3Cは発射されたミサイルの捜索・探知・追尾に成功しています。

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UP-3Cは評価・試験を目的とした飛行機で実践に投入される予定はありませんので、機体の塗装が他とは全く異なっています。ホワイトとグレーに塗り分けられ、中央部分によく目立つ赤いラインが入っています。

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飛行機の写真を撮るようになってから窓の外を飛んでいる機体をこれまでになく注視するようになりました。機体の形状で美しさを感じることはあっても色彩の点で美しいと思ったことがなかったので、たまにこういう飛行機を見るとほっとします。

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「なんか変な形だな」と思ってたまたま撮った飛行機が調べてみると意外な役割をもっていました。肉眼で見たのでは細かいところまでわからず、拡大して写真を撮って初めて気が付く部分は数多くあります。そのような訳で今後ますますはまってしまいそうです。

日本に1機しかない飛行機を何回も見ることができてラッキーでした。

 

 

◆ヨットで遭難した辛坊治郎氏を救出した救難飛行艇US-2の記事

 

minamimachida0706.hatenablog.com

最後まで読んでいただきありがとうございます。