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「毎日更新」心願成就へ向け飲んで走ってひたすら祈る!果たして奇跡は起きるか!

かつて辛坊治郎氏を救助した飛行艇US-2は3mの波があっても短距離で離着水できる

私の自宅からは厚木基地に離発着する飛行機が見えるわけですが、いつも見ているP-3C、P-1、E-2、C-130そして戦闘機といった機種に加えてたまに珍しい飛行機が飛んでいるのを見ることがあります。
先日はオスプレイをご紹介しましたが、今回は飛行艇のUS-2をご紹介します。

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飛行艇は飛行機と船の両方の性質を持ち、陸上だけでなく海上にも離着水できる飛行機をいいます。US-2は基本的には洋上に墜落した飛行機からパイロットを救出することを主目的とした救難飛行艇ですが、最高速度480km/h以上、航続距離4,500km以上という能力を活かしてヘリコプターや船では難しい海難事故の救助に利用されています。

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離着陸に整備された滑走路が必要のない飛行艇はかつては世界中で活躍してきましたが、飛行機の性能向上やヘリコプターの発達と艦船への搭載により必要性が薄れたこともあって、現在世界で飛行艇を生産しているのは日本・ロシア・カナダの3か国だけです。
しかし日本の場合カバーしなければならない洋上のエリアが広大であるため、船では時間がかかりすぎるが、ヘリコプターには遠すぎるというエリアが広範囲で存在します。小笠原諸島のような飛行場のない離島の場合、飛行艇が唯一の緊急輸送の手段となります。そのため独自の開発を継続した結果、離着水能力の向上や高高度飛行を可能にしたUS-2の開発の成功したのです。

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最大の特徴は高さ世界で唯一3mの荒波の上にも離着水可能であるという事です。そのためより過酷な状況での人命救助が可能です。ヨットの浸水のため救命ボートで漂流していた辛坊治郎氏と岩本光弘氏を金華山沖1,200㌔の海上で救助したのがこのUS-2なのです。


もう一つの特徴は時速90km/hという普通の飛行機では確実に失速する遅いスピードで飛行可能ということです。そのためより短い距離で離着水が可能となりました。離水には約280m、着水には約330mの距離があれば可能で、そのため長い滑走路が不要なだけでなく、湖のような場所にも着水可能です。また遅い速度を維持できるので、現場で救助対象者を発見しやすくなりました。


またキャビンを与圧することが可能となったので、高高度の飛行が可能となりました。そのため最短距離をとった場合に荒天の地域を通過する場合でも高高度を飛び越えることが可能となり、救難機としての能力が向上しています。


理論上は3mの荒波の上にも着水可能といってもパイロットにとってはでこぼこの揺れる滑走路に着陸するようなものですから相当過酷な任務です。しかしUS-2でダメなら他に救助する手段はもうありません。海難事故における最後の切り札として今後も期待したいと思います。


そういえばオスプレイの導入に関し「小笠原諸島で急患が出たらオスプレイしかないじゃないか」という声をよく聞いたのですが、1機100億円以上のオスプレイでなくてもUS-2で十分対応可能ですよね。「〇〇には✖✖しかない」という主張ほど怪しいものはありません。

 

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 最後まで読んできた頂きありがとうございました。