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酒と車と御朱印と

「毎日更新」心願成就へ向け飲んで走ってひたすら祈る!果たして奇跡は起きるか!

ザ・グレンリベット12年の「ザ」には深い歴史的背景があった

イギリスにスコッチウィスキーの製法が伝わったのは12~13世紀と言われていますが、当時は貯蔵・熟成という工程はなく蒸留が終わった無色透明の状態で飲んでいたといいます。恐らく口から火を噴くような荒々しい味だったのではないでしょうか。スコットランドイングランドに統合されウィスキーに重税が課せられるようになると製造業者は山奥に隠れて密造するようになりました。麦芽を乾燥するために他に手段がなかったのでピートを燃やし、できあがったウィスキーも樽に詰めて見つからないよう洞穴などに隠します。樽にしてもシェリー酒の空き樽を貰ってきて使うという状況だったようです。結果的にそれがすべて当たりました。
時が経って隠していた樽の中身を見ると当初は無色透明で荒々しい味わいだったものが美しい琥珀色に変っていて味もまろやかになっています。こうしてウィスキーの製造工程に貯蔵が加わったと言います。


密造酒の中でも当時の国王のお気に入りだったのがグレンリベット蒸留所のウィスキーで、それにより公認第一号の蒸留所となりました。このことがきっかけで税金の問題も解決に向かいます。
品質面で抜きんでていたグレンリベットは大変な人気であったため周囲の蒸留所も勝手にグレンリベットを称して発売するようになってしまいます。この問題は訴訟沙汰になり、結局本家だけが名前に「ザ」を付けるようになりました。こういったことからもザ・グレンリベットは全てのスコッチウィスキーの原点であるといってもいいでしょう。


奇をてらわずオーソドックスで気品のあるボトルです。

f:id:minamimachida0706:20161206213247j:plain今回は「南アルプスの天然水」と合わせます。

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いつものようにトワイスアップで飲みます。

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グレンフィディックと同様にザ・グレンリベットもまたシングルモルトウィスキーです。フルーティーな味わいで舌の上を流れていくようだったグレンフィディックに比べると、ザ・グレンリベットには濃厚さがあり口の中全体に味わいが拡がっていきます。ブレンデッドウィスキーを飲んでいるのに感覚でした。ブレンデッドウィスキーは様々な原酒をブレンドして出来ていますが、そのベースとなっているような味わいと言っていいと思います。
シングルモルトウィスキーは個性的でなくてはいけないというような傾向がありますが、そう思う人にとっては少し物足りなさが残るかもしれません。しかしシングルモルトでありながらブレンデッドのようにバランスがとれているということはそれもまた一つの個性だと言えると思います。だからこそ国王のお気に入りとなり、国王のお気に入りを密造酒扱いにすることはできないということで公認したことが様々な問題を解決するきっかけとなったのです。ザ・グレンリベットはそれだけ魅力的なウィスキーです。

 

 

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