読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

酒と車と御朱印と

「毎日更新」心願成就へ向け飲んで走ってひたすら祈る!果たして奇跡は起きるか!

鍵は進化しているが、窃盗団の手口も巧妙化している

不動産の世界に長くいると、鍵を無くして中に入れなくなったという話がよく入ってきます。中には「鍵を持たずにオートロックの外に出てしまって、入れなくなったので開けに来てください。」というような例もあります。鍵は持たなくても携帯は持っているのかと思いましたが、さすがにそんなことのために遠方まで外出することはできません。入口に立っていて誰かと一緒に入ってもらうしかありません。
外出先で鍵をなくした場合、賃貸住宅の場合は管理会社か大家さんが予備の鍵を持っていると思いますが、それが期待できない場合や分譲マンションの場合鍵屋さんの登場を願うことになります。鍵屋さんは鍵を使わずに開錠する技術をもっており、これを通常ピッキングと呼んでいます。
現在では泥棒の代名詞的に使われているこの言葉も、もともとは悪い言葉ではなかったのです。
従来の鍵は道具があれば簡単に開くことを鍵屋さんは知っていましたが、決して悪用はしませんでした。しかしその道具とマニュアルが海外で広く出回ってしまいました。外国人窃盗団が次々と入国し、ピッキングによる窃盗被害が激増するようになった背景にはこのような事情があったといいます。
ここから鍵メーカーと窃盗団のいたちごっこが始まります。
まずピッキングのしにくい鍵が生まれます。
従来の鍵です。

f:id:minamimachida0706:20161009203204j:plainピッキングのしにくいディンプルキーです。

f:id:minamimachida0706:20161009203230j:plain
そしてダブルロックが普及します。

f:id:minamimachida0706:20161009203355j:plainダブルロックは同じ鍵を上下に2つ付けただけです。しかしそれだけでもピッキングにかかる時間は倍になります。
窃盗団は鍵をこじ開けようとして平均5分を超えると断念すると言われています。まずピッキングしにくい鍵により時間がかかるようにしました。そしてダブルロックでさらに倍の時間がかかります。
窃盗団側の新たな手口として登場したのが「サムターン回し」です。サムターンとは、ドアの内側にある鍵を回すための金具です。ドアスコープを外部から取り外し、そこから金具を差し込んでサムターンに引掛けて鍵を開けてしまうというものです。
ここから金具を入れます。

f:id:minamimachida0706:20161009203437j:plainサムターン回し対策製品です。

f:id:minamimachida0706:20161009203459j:plain両側からつまんで突起を押し込まないとサムターンが回らない構造になっています。その他にサムターンの軸がぐらぐらしていて、しっかりと軸の中心で回さないと開かないというタイプもあります。
もっと簡単なものとしてはサムターンカバーというものもあります。

 

防犯サムターンカバー

防犯サムターンカバー

 

 

ドアスコープは中で電気が点灯していると外部に明かりが漏れ、それにより在宅か否かわかってしまう場合があります。

f:id:minamimachida0706:20161009204022j:plain

スコープの中が光っているのがわかりますか。

また、専用の道具があれば外から玄関ドアの内部を覗くことも可能です。それを防止するために最近のドアスコープには蓋がついています。

f:id:minamimachida0706:20161009204135j:plain

私が不動産業に転身してからの19年の間だけでもマンションの防犯対策はかなり進歩しました。しかし一番大切なのはとにかく油断しないことだと思います。

マンションの上層階だからと言って安心はできません。最近は屋上から降りたり、地上から雨どいを伝ってよじ登ったりします。外出の際は戸締りをしっかりとしてください。そして前回も書いたように、怪しい話には十分注意することを心がけて下さい。

 

◆ぜひお読みいただきたい経験者が語る業界ネタ

minamimachida0706.hatenablog.com

minamimachida0706.hatenablog.com